子どもの医療保険についてFP2級取得筆者が何に加入しているのか解説します。
そもそも医療保険は必要なの?
子どもが産まれてから、我が家は間も無くして、医療保険に入りました。
しかしながら、そもそも医療保険は必要なのか?といった疑問を持たれている方も多くいると思います。
日本は国民皆保険制度が採用されているため、すべての国民が治療を受けられるよう公的医療保険制度によって自己負担額が決められています。
0~6歳(義務教育就学前)までの子供の場合は2割の自己負担・6歳以上の子供の場合は3割の自己負担となっており、低額で健康維持・病気やケガの治療を受けられます。
厚生労働省が、令和元年度「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」についてによれば調査結果のポイントを以下のように公表しています。
- 全ての都道府県及び市区町村が乳幼児等に係る医療費の援助を実施していた。
- 都道府県では、通院、入院ともに就学前までの児童が最も多く、市区町村では、通院、入院ともに15歳年度末(中学生まで)が最も多かった。
都道府県でも医療費の援助していますが、市区町村ごとに対象年齢・所得制限・一部負担金額が異なります。同じ県内に住んでいても、市区町村が違えば医療費の助成金額が異なります。まずはご自身お住いの市区町村公式サイトを確認してみましょう。
医療費の一部自己負担が発生する市区町村がありますが、医療費以外に自己負担が発生する場合もありす。例えば、差額ベッド代・薬の容器代・文書料・予防接種代・健診料などが考えられます。
入院した場合は、子どもが幼いうちは付き添いで家族が病院へ泊まる必要があるかも知れません。そのような状況で大部屋では他の方に迷惑がかかるかも知れませんし、個室の方が子供も親も安心して治療に専念することができると思います。個室を選択した場合、差額ベット代を支払う必要もあり、その他にお見舞いに行く交通費、家族の食費等雑費はかかります。
医療費以外の費用をカバーするために医療保険に入りました。
契約した医療保障は?
我が家が実際に契約した医療保障は、県民共済の生命共済の子ども1型です。毎月の掛け金は1,000円です。
医療保障と記載していましたが、正確には生命共済です。共済と民間の生命保険では仕組みが違っています。
共済とは、非営利団体であり、加入対象者は組合員とその家族です。監督官庁も厚生労働省や農林水産省です。掛金はどの加入者でも一定となっています。
生命保険とは、営利目的であり、加入対象者は不特定多数です。監督官庁も金融庁です。掛金は年齢、性別、健康状態等により様々です。
都道府県民共済を選んだ理由としては、最低限の保障を安価な掛金で備えたいからです。
私が考える共済のメリットは以下の通りです。
- 剰余金は、割戻金として返金
- 怪我による通院も1日目から保障
- 個人賠償も契約可能
余剰金の割戻金による返金とは?
県民共済は非営利団体のため、毎年決算後余剰金を加入者へ返金してもらえます。
簡単に説明すると、皆さんから集めた掛金から、入院や怪我で支払われた共済金と人件費等の経費を差し引き余りが出たら割戻金として加入者に返金する。生命保険は、営利目的なので割戻金はありません。
2020年度の広島県民共済の割戻率は30.44%でした。年間の掛け金を12,000円支払いましたが、3,652円返金がありました。実質の自己負担額は、年間8,348円です。割戻金は毎年変わりますので注意が必要です。

保障内容とは
私が加入している子ども1型の保障内容は以下の通りです。保障期間は0歳〜18歳までです。
入院(事故・病気)1日目から360日目まで | 1日当たり 5,000円 |
通院(事故)1日目から90日目まで | 1日当たり 2,000円 |
がん診断 | 50万円 |
手術 | 2万円・5万円・10万円・20万円 |
先進医療 | 1万円 ~ 150万円 |
後遺障害 | 交通事故1級 300万円〜13級 12万円 不慮の事故1級 200万円〜13級 8万円 |
死亡・重度障害 | 交通事故500万円 不慮の事故400万円 病気200万円 重度障害割増(年金払い、最高で10回支払い)1回につき 50万円 |
犯罪被害死亡 (ひき逃げ事故等)(重度障害を含む) | 200万円 |
契約者の死亡 | 交通事故・不慮の事故(重度障害を含む)500万円 病気(加入・変更後1年未満は除く)50万円 |
第三者への損害賠償 (1,000円は自己負担) | 1事故につき支払限度 100万円 |
子どもが小さいうちは転倒による怪我や虫刺され、火傷等による怪我の通院も発生する可能性があると思います。怪我で病院に通院すると1日目から共済給付金を請求できます。我が家は、1年間で怪我や虫刺されで3回は給付金請求しました。保険も共済も一緒ですが自ら申し出しなければ保険金、給付金を受け取ることができませんので保障内容とどういった場合対象になるのか把握しなければなりません。
このプラン以外にもこども2型が選択可能です。掛金は2,000円/月です。保障内容は子ども1型の2倍になります。詳細はご自身で確認ください。
追加で個人賠償責任保険も契約可能
子ども1型にも第三者への損害賠償は補償されていますが、支払い限度額が100万円と心ともない金額となっています。また、子どもが起こした事故しか対象ではありません。
賠償責任保険の主な事故例とは・・・
- 自転車に乗っていて他人にぶつかり怪我をさせた
- キャッチボールしていて、他人の窓ガラスを割ってしまった
- 他人に借りていた、物を壊してしまった
月額140円追加で個人賠償責任保険の契約ができます。保険金額は3億円です。自転車事故による加害者賠償事例では9,521万円の判例もありますので保険金額3億円の保険金額は安心です。
個人賠償責任保険の注意点としては、補償の重複です。自動車保険、火災保険、傷害保険等の特約として契約している場合があります。賃貸不動産を借りている方は、契約の火災保険に特約が付帯されていたりします。補償対象範囲は、記名被保険者、記名被保険者の配偶者の同居の親族、別居の未婚の子です。
子どものいる家庭では、個人賠償責任保険は必須の保険です。子どもは何をするかわかりませんので。何かしらの保険に特約付帯し、カバーしておくことが必要だと思います。
さいごに
我が家は高額療養費制度、子どもの医療費の助成を踏まえ低コストの県民共済で医療共済に入りました。理由は、子どもが幼いうちに入院した場合は医療費以外の費用が高額になると考えたからです。
貯蓄でもカバーできますが、年間12,000円くらいの出費なら家計の負担でもありません。
県民共済以外にもcope共済も同じような保障があります。保険の加入有無、色々な選択肢があると思いますので各家庭にあった選択をしましょう。みんな入っているからで何も考えず保険屋さんのお薦めで入ることだけは避けて、自身で考え内容を理解し契約が大切だと思います。
読んでいただいた方の参考になれば嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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